名刺の色校正ガイド|簡易色校正と本紙校正の違い、A4に5面並べて色差を比べる校正データの作り方【図解】

「画面で見た色と、届いた名刺の色が違う」――名刺印刷でいちばん多いお悩みのひとつが色味です。会社のロゴやコーポレートカラーなど、色を正確に再現したい場合に役立つのが色校正(いろこうせい)です。

この記事では、名刺印刷のプリスタ®の「簡易色校正」と「本紙見本出力校正」の違いと選び方、そしてデータ入稿の方がA4用紙1枚で色の違いを効率よく比較できる校正データの作り方を、図を使って詳しく解説します。

なぜ画面の色と印刷の色は違うの?

パソコンやスマホの画面は、光の三原色(RGB)で色を表示しています。一方、印刷はシアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの4色のインク(CMYK)で色を表現します。表現できる色の範囲がそもそも違うため、画面で見た鮮やかな色が、印刷ではややくすんで見えることがあります。

さらに、印刷の色は次のような要素でも変わります。

  • 用紙:紙の白さ・質感・光沢の有無によって、同じデータでも色の見え方が変わります(名刺の用紙の選び方)。
  • 印刷機と環境:プリスタではオンデマンド印刷方式を採用しており、品質維持のための機械の入れ替えや、その日の気候・湿度によって色味が変化することがあります。
  • モニターの設定:見ている画面の明るさや色の設定によっても、データの見え方は変わります。

こうした違いを、本番の印刷前に実物で確認できるのが色校正です。

プリスタの色校正オプションは2種類

簡易色校正と本紙見本出力校正の違いの比較図
簡易色校正本紙見本出力校正
料金1回・出力1枚 610円(税別)1回 1,110円(税別)
モノクロ・カラー共通
用紙A4コピー用紙ご注文時に選択した名刺用紙1種類
サイズA4A4
わかること配色やバランス、色のおおまかな傾向実際の用紙での色味・紙の色による見え方の違い
注意点コピー用紙のため、名刺用紙での仕上がりとは色味が異なる選んだ用紙1種類での確認となる
お届けいずれも普通郵便で郵送

簡易色校正が向いている人

  • 配色のバランスや、複数の色の候補を安く比べたい人
  • 画面と紙で、おおまかにどのくらい色が違うかを知りたい人

本紙見本出力校正が向いている人

  • ロゴやコーポレートカラーなど、色をしっかり合わせたい人
  • クリーム系の紙や風合いのある紙など、白以外の用紙を選んでいる人
  • 大量に印刷する前に、実物で確認しておきたい人

色校正つき注文の流れと納期

色校正つき注文の流れ(注文・校正の出力・郵送・色の確認・本番印刷)

色校正オプションは、商品ページで選んで注文します。校正物を郵送し、お客様に色を確認していただいてから本番の印刷を行うため、通常の出荷予定日より納期が大幅に遅くなります。納期は、お客様から校正内容の確認完了のご連絡をいただいた日から数えます。

急ぎの名刺には要注意

色校正は郵送と確認の日数がかかります。イベントなど使う日が決まっている場合は、色校正の期間を見込んで早めに注文しましょう。通常の納期は名刺は何日で届く?で解説しています。

【データ入稿の方へ】A4に5面並べて色の違いを1枚で比べる

色校正の出力はA4サイズです。名刺は塗り足しを含めても94×58mmなので、A4の範囲内に名刺を5面ほど並べることができます。データ入稿の方は、この余白を活かして「色を少しずつ変えたパターン」を並べたデータを作っておくと、1回の校正で複数の色を見比べられて、とても効率的です。

A4用紙に名刺を5面並べ、色を少しずつ変えた色校正データのレイアウト例

校正データの作り方:6つのポイント

  1. A4(210×297mm)のデータに名刺を5面配置する
    各面は塗り足しを含めた94×58mmで配置し、面と面の間には記号や数値を書けるすき間をあけます。
  2. 1面目(A)は「基準」の色にする
    今使いたい色、またはロゴの指定色をそのまま入れた面です。比較のものさしになります。
  3. 残りの面は、色を1か所だけ少しずつ変える
    たとえば「赤みを足す」「赤みを減らす」「少し暗く」「少し明るく」のように、変える要素は1つずつにします。一度に複数の色を変えると、何が違いの原因かわからなくなってしまいます。
  4. 各面に記号(A〜E)とCMYKの数値を書く
    仕上がり線の外側に小さく入れておくと、届いた校正を見ながら「Bの色にしよう」と迷わず選べます。
  5. 空いたスペースはメモ欄に
    お名前・ファイル名・作成日・用紙名などを入れておくと、あとで見返したときにも役立ちます。
  6. 色帯(ベタ)を横に並べる
    名刺のデザインの中では面積が小さくて色の差がわかりにくい場合も、同じ色を大きなベタで横一列に並べると、違いが一目でわかります。

色差(色の差)の付け方の目安

マゼンタ・シアン・墨を5%ずつ変えた色差の付け方の例

色を変える幅は、5%前後ずつがひとつの目安です。差が小さすぎると見分けがつかず、大きすぎると「ちょうどいい色」を飛び越えてしまいます。

こうしたいとき変える色の例
赤みを足したい・減らしたいマゼンタ(M)を±5%
青みを足したい・減らしたいシアン(C)を±5%
黄みを足したい・減らしたいイエロー(Y)を±5%
少し暗く・締まった色にしたい墨(K)を+5%
少し明るくしたい墨(K)を−5%、または全体を少し下げる

色校正データを作るときの注意点

  • CMYKそれぞれ20%以下の色や、掛け合わせて20%以下になる色は印刷保証の対象外です。淡い色を比較する場合は、20%を下回らない範囲でパターンを作りましょう。
  • 0.75pt以下の細い線はかすれるおそれがあり、6pt以下の文字は再現されない場合があります。記号や数値の文字は小さくしすぎないようにしましょう。
  • データはCMYKで作成します(入稿データの基本は名刺の入稿データの作り方や入稿の手引きをご覧ください)。

届いた色校正のチェックポイント

  1. 明るい場所で見る:蛍光灯の下と自然光では色の見え方が違います。できれば昼間の窓際など、明るい場所で確認しましょう。
  2. 画面と並べて比べない:画面の色は印刷とは仕組みが違うため、比べると必ず差が出ます。見るべきは「紙の上でこの色でいいか」です。
  3. 今使っている名刺やロゴの見本と並べる:合わせたい実物がある場合は、横に並べて比べるとわかりやすくなります。
  4. 手に持って、名刺を渡す距離で見る:実際に使うときと同じ距離感で見ると、判断しやすくなります。
  5. 複数人で見る:色の感じ方は人によって違います。ほかの人の意見も聞いてみましょう。

色校正をしても知っておきたいこと

色校正は、本番の印刷にできるだけ近い色を事前に確認するためのものです。ただし、オンデマンド印刷の特性上、印刷する日の気候や湿度、機械の状態によって、校正と本番でわずかな差が出ることがあります。また、簡易色校正はコピー用紙での出力のため、名刺用紙での仕上がりとは色味が異なります。色味の違いによる返品・交換は受け付けておりませんので、色を重視する場合は本紙見本出力校正をおすすめします。詳しくは免責事項をご確認ください。

色の選び方そのものに迷っている方は、名刺の色選びで印象が変わる!色別のイメージと業種別のおすすめ配色もあわせてご覧ください。

よくある質問

Q. 簡易色校正と本紙見本出力校正の違いは?

簡易色校正(1回・出力1枚 610円・税別)はA4コピー用紙に出力して色味を簡易的に確認するもので、名刺用紙での仕上がりとは色味が異なります。本紙見本出力校正(1回 1,110円・税別、モノクロ・カラー共通)は、ご注文時に選択した名刺用紙1種類を使ってA4サイズで出力し、実際の用紙で色味を確認できます。

Q. 色校正を頼むと納期はどうなりますか?

校正物を普通郵便で郵送し、お客様の確認を待ってから印刷するため、通常の出荷予定日より納期が大幅に遅くなります。納期は、校正内容の確認完了のご連絡をいただいてから数えます。

Q. 1回の色校正で複数の色を比べられますか?

色校正の出力はA4サイズなので、データ入稿の場合はA4の範囲内に名刺を5面ほど並べ、色を少しずつ変えたパターンを配置したデータを作れば、1枚で複数の色を比較できます。

Q. 色差はどのくらいの幅でつければいいですか?

5%前後ずつがひとつの目安です。変える要素は1つずつにし、各面に記号とCMYKの数値を書いておくと選びやすくなります。

Q. 色校正どおりの色で必ず印刷されますか?

色校正は本番に近い色を事前に確認するためのものですが、オンデマンド印刷の特性上、気候や湿度、機械の状態によってわずかな差が出ることがあります。

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