建設業や職人の仕事は、元請けや施主、協力会社とのつながりで次の仕事が決まることの多い世界です。現場で手渡す名刺は、「この会社に頼んで大丈夫か」「この人に声をかけよう」と思ってもらうための大切な道具です。
建設業の名刺には、許可番号や資格など、ほかの業種にはない項目があります。この記事では、職人・建設業の名刺に書くべき項目と、現場で使いやすい名刺にするためのコツを紹介します。

必ず入れたい項目
| 項目 | 記載例 | ポイント |
|---|---|---|
| 会社名・屋号 | 株式会社〇〇工務店 / 〇〇塗装 | 一人親方なら屋号を大きく。何の工事の会社かが分かる名前だと覚えてもらいやすい |
| 建設業許可番号 | 〇〇県知事許可(般-6)第12345号 | 許可を受けている場合に記載。正規の業者であることが伝わる |
| 許可業種・業務内容 | 建築工事業、内装仕上工事業 | 「何を頼める会社か」がひと目で分かるようにする |
| 氏名・役職 | 代表 山田 太郎 / 現場代理人 | ふりがなを添えると電話をかけやすい |
| 資格 | 1級建築施工管理技士、第一種電気工事士 | 仕事を任せる判断材料になる。正式名称で書く |
| 携帯電話番号 | 090-0000-0000 | 現場に出ていて事務所の電話に出られないことが多いため、直通の番号が喜ばれる |
| 住所・対応エリア | 〇〇市・〇〇市周辺 | 対応できる地域が分かると、依頼の判断が早くなる |
建設業許可番号の書き方
建設業許可番号は、建設業法にもとづく許可を受けた業者に付けられる番号で、次の4つの要素でできています。
- 許可した行政庁:営業所が1つの都道府県だけにあれば「〇〇県知事」、2つ以上の都道府県にあれば「国土交通大臣」
- 一般か特定か:一般建設業は「般」、特定建設業は「特」
- 許可を受けた年度:「般-6」の「6」の部分。許可は5年ごとの更新で、更新すると数字が変わる
- 業者ごとの番号:「第12345号」の部分
名刺への記載は義務ではありませんが、取引先が許可の有無を確かめる手がかりになるため、載せている会社が多くなっています。更新のたびに年度の数字が変わるので、名刺も忘れずに刷り直しましょう。
許可がない場合の注意
一定の規模より小さい工事は、建設業許可がなくても請け負えるため、許可を持たずに活躍している職人さんも多くいます。その場合は、許可を受けているように見える表記は避け、業務内容や資格、施工実績で信頼を伝えましょう。
資格の書き方
資格は、仕事の腕前を客観的に示せる大切な情報です。次の点に気をつけて書きましょう。
- 正式名称で書く:「1級建築施工管理技士」「第二種電気工事士」「1級建築士」など、略さずに書きます。
- 関係の深いものを優先する:資格が多い場合は、取引先に伝えたい仕事に関係するものを2〜3個に絞り、残りは裏面にまとめます。
- 事務所の登録番号も忘れずに:設計事務所などで建築士事務所の登録を受けている場合は、登録番号も載せておくと安心です。

現場で使いやすい名刺にするコツ
1. 裏面を活用する
許可番号、許可業種、資格、対応エリアまで表に入れると、文字が小さくなりがちです。表は会社名・氏名・電話番号を大きく、裏面に許可番号や資格、業務内容をまとめると読みやすくなります。
2. 施工事例はQRコードで見せる
職人の仕事は、実際の仕上がりを見てもらうのがいちばんの営業になります。ホームページやInstagramの施工事例をQRコードで載せると、名刺を受け取った人がその場で腕前を確かめられます。
3. 厚めの丈夫な用紙を選ぶ
作業着の胸ポケットや車のダッシュボードに入れておくことが多いため、薄い紙だとすぐに折れたり汚れたりします。厚みのある用紙を選んでおくと、いざ渡すときにきれいな状態を保てます。
デザインと用紙の選び方
建設業の名刺は、力強さと誠実さが伝わるデザインが向いています。紺や黒、深い緑を基調にした落ち着いた色や、太めの書体がよく合います。屋号や家紋を前面に出した和風のデザインも、職人らしさが伝わる人気のスタイルです。



ほかのデザインはかっこいいや和風名刺、建設・建築関係にも向く不動産関係のカテゴリから探せます。
おすすめの用紙
- マットポスト 220g:光沢を抑えたしっとりした質感の厚手の紙。文字が読みやすく、どんな業種にも合わせやすい定番です。
- アートポスト 220g:両面にコート加工がされた厚手の紙。施工写真を入れる場合も色がきれいに出ます。
- 両面新大礼紙(和紙)ホワイト:銀の繊維が漉き込まれた和紙。大工さんや左官屋さんなど、伝統を感じさせたい職人さんの名刺に向いています。
- ブンベルクラフト 175g:ざらっとした質感のクラフト紙。木や自然素材を扱う工務店の名刺に個性が出ます。
よくある失敗と注意点
- 許可番号の年度が古いまま:許可を更新すると「般-〇」の数字が変わります。更新したら名刺も作り直しましょう。
- 業務内容が分からない:会社名だけでは何の工事を頼めるのか伝わりません。許可業種や得意な工事を書いておきましょう。
- 事務所の番号しか載っていない:現場に出ていると電話に出られず、せっかくの依頼を逃してしまいます。携帯番号も載せておくのがおすすめです。
- 資格を略して書く:略称は相手に伝わらないことがあります。正式名称で書きましょう。
- 薄い紙ですぐ傷む:持ち歩く時間が長い仕事なので、厚めの用紙を選びましょう。
プリスタで職人・建設業の名刺を作る
- テンプレートからデザインを選ぶ
- WEB上のデザイン編集画面で、会社名や許可番号、資格、携帯番号を入力する(専用ソフトは不要です)
- 用紙と枚数を選んで注文する
自分でレイアウトするのが難しい場合は、載せたい内容を入力するだけで、デザイナーがレイアウトを作成するサービスも利用できます(追加料金1,500円)。現場の合間にスマートフォンから内容を送るだけで済むので、忙しい職人さんにもおすすめです。デザインデータをお持ちの場合は、Illustrator・Photoshop・PDFでの入稿にも対応しています。
会社のロゴがまだない方へ
プリスタでは、工具や家、家紋をモチーフにしたリフォーム・建設向けのロゴマークも販売しています。設備工事の会社向けには設備のカテゴリもあります。


よくある質問
Q. 名刺に建設業許可番号を載せる義務はありますか?
名刺への記載は義務ではありません。ただし、許可を受けていることを取引先に示せるため、載せている会社が多くなっています。
Q. 許可番号の「般-6」の数字は何ですか?
許可を受けた年度を表しています。許可は5年ごとに更新され、更新すると数字が変わるため、名刺も合わせて作り直しましょう。
Q. 一人親方でも名刺は必要ですか?
元請けや施主に覚えてもらい、次の仕事につなげるために役立ちます。屋号、得意な工事、携帯番号、資格を載せておくと、紹介もしてもらいやすくなります。
Q. 資格がたくさんある場合はどうすればよいですか?
取引先に伝えたい仕事に関係の深い資格を表に2〜3個載せ、残りは裏面にまとめると読みやすくなります。
